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突発性難聴の診断:中長期的な経過観察が必要

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突発性難聴の診断には中長期的な経過観察が必要

 突発性難聴(トッパツセイナンチョウ)の正確な診断には、何か月か、あるいは半年とか一年、それくらいの経過を診ないと分からないということですね。突発性難聴というのは病名ではあるのですが、症候群(シンドローム:身体にみられるようになった病的変化、症候が多彩かつ纏まった状態)のような面があるのです。ハッキリと原因が分からない、聴力も変動しない、ということも後にならないと分からないので、最初の段階では「今の段階では」とつけることにしています。
 突発性難聴の発症が強く疑われる患者さんは、「今の段階では突発性難聴と思いますが、これはいろいろな原因のものがありますし、なかには脳腫瘍(ノウシュヨウ)もありますから、調べた方がいい、しばらく経過を見ながら聴力の状態、メマイの状態が変わってくると、病名は変わるかも知れません」とお断りをされてしまいます。それはメニエール病でも同じですね。繰り返すのが特徴ですから、最初に見えたときに、確実に診断をくだすことはできません。

 

突発性難聴に酷似する聴神経腫瘍

 突発性難聴と類似する病気に聴神経腫瘍(脳腫瘍)がありますが、それは悪性ではなくて良性のもので、脳腫瘍のなかでは良性のものです。腫瘍(シュヨウ)などとと言われると、患者さんは驚かれるでしょうし、しかも、若い人は先が長いですから、腫瘍はしだいに大きくなります。すると聴力にもかなり影響が出るのです。ですから、聴力が回復しない場合はもちろん疑いますけれども、たとえ聴力が回復しても、聴神経腫瘍のこともあって、そういう場合は必ずその後また悪くなります。

聴神経腫瘍

再発後悪化は珍しい突発性難聴

 難聴に関して、一度回復してまた悪くなるというときは、他の病気ということです。突発性難聴が再発するということは極めて稀(マレ)です。また、両側性というのも極めて稀です。ですから、もしも再発した場合には、聴神経腫瘍とかメニエール病など、別の原因を考えた方がいいのです。

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◆「突発性難聴について」の記事一覧◆

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