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人工内耳D大人と子どもの違い(脳の可塑性)

- 補聴器と人工内耳・中耳ついて

 

大人と子どもの人工内耳の違い(脳の可塑性)

 人工内耳の手術を行う患者さんは、大きく分けて、以前は耳が聞こえていたものの、その後何らかの原因で聞こえなくなってしまった人(中途失聴者)と、生まれつき、もしくは生まれて早い時期に聞こえなくなってしまった人に分けることができます。人間は生まれてきてから人の声を聞いて言葉を話すことを覚えていくので、早い時期に難聴になると自然には言葉を話すことができません。このような方を言語習得前失聴者と呼び、言葉を話せるようになった後に、難聴になった方を言語習得後失聴者(中途失聴者)と呼びます。
 言語習得後失聴者では、音を聞くという経験が十分できているため、人工内耳によって聞こえ(聴覚機能)を「取り戻す」ということになります。一方、言語習得前失聴者では、聞こえ(聴覚機能)を取り戻すというより、新たに獲得することとなります。人間の脳は、年齢が低いほど新しい情報を受け入れる能力があり、このことを「脳の可塑性(カソセイ)」と呼びます。年齢が高くなると脳の可塑性が失われていくため、言語習得前失聴者では、ある程度早い時期に人工内耳を使い始めないと言葉を話すことがなかなか学習できません。
 また、脳の可塑性が少なくなってから人工内耳を使い始めると、音という感覚を十分受け入れることができず、音を不快な情報として感じてしまい、結果として人工内耳を使わなくなってしまうこともあります。言語習得前失聴者では、遅くとも就学期まで、できれば3〜4歳までの手術を考えるべきとされています。
 健康保険が適用されるまでは高額の費用がかかりましたが、現在は「高度先進医療」として保険が適用され、負担が軽くなっています。

 

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◆「補聴器と人工内耳・中耳について」の記事一覧◆

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