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画像検査A核磁気共鳴画像(MRI)

- 難聴の検査ついて

 

核磁気共鳴画像
(MRI: Magnetic Resonance Imaging system)

 核磁気共鳴画像(MRI: Magnetic Resonance Imaging system)は主に軟部組織といって、骨以外の部分を映し出すのに適しています。さまざまな撮影条件がありますが、T1強調画像といって脂肪の多い部分が白く光る方法と、T2強調画像といって水の多い部分が白く光る方法が基本となります。難聴に対して撮影する場合は、造影剤といって血流の多い部分を白く光らせる薬剤を注射しながらT1強調画像を撮影する方法や、耳の周辺の狭い範囲を細かく撮影したT2強調画像が有用です。
 内耳(ナイジ)・内耳道は、液体で満たされているため、通常はT1強調画像(脂肪強調)で暗く、T2強調画像(水分強調)で明るく映し出されます。
 内耳道には、蝸牛神経(カギュウ・シンケイ)、前庭神経(ゼンテイ・シンケイ)、顔面神経といった神経が通っていますが、T2強調画像を細かく撮影すると、これらの神経が内耳道内に黒く映し出されます。非常に細かい神経なので、正常でもハッキリしない場合もありますが、映っていれば神経が存在していることが確認できます。また、髄膜炎(ズイマクエン)の後に生じた難聴では内耳の中が炎症性産物で埋もれてしまい、リンパ液がなくなってしまうことがありますが、このような場合は、T2強調画像で内耳が暗くなってしまいます。

蝸牛から脳への神経回路

蝸牛神経回路

 T1強調画像で造影剤を使う方法は、主として内耳道の腫瘍(シュヨウ)を見つけるために撮影されます。内耳道内の神経、とくに前庭神経には、時に良性の腫瘍が発生し、これが難聴の原因となることがあります(前庭神経腫瘍と言わず、聴神経腫瘍と言います)。腫瘍は血流が豊富なため、造影剤を使うと内耳道の中に白く腫瘍が映し出されます。また、人工内耳の手術前には、蝸牛(カギュウ)内の状態を十分に知っておくことが必要なので、必ずMRI撮影をおこないます。MRIの精度は徐々に向上しており、将来的には蝸牛内のより詳細な部分まで観察できるようになることが予想されます。

 

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◆「難聴の検査について」の記事一覧◆

☆聴覚の基礎知識☆
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