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薬物性難聴の原因@難聴を起こす薬物

- 難聴の原因ついて

 

難聴を起こす薬物

 難聴を起こす薬物は、耳毒性薬物(ジドクセイ・ヤクブツ)と言われ、主には次のような薬剤があげられます。代表的な薬物としてアミノグリコシド系抗生物質があります。アミノグリコシド系抗生物質は結核(ケッカク)の特効薬の1つであり、価格が安く使いやすいため、最近感染症の治療薬として先進国以外では第一選択となっています。

難聴を引き起こす薬物一覧

抗生物質 ストレプトマイシン、カナマイシン、フラジオマイシン、ゲンタマイシンなど
利尿剤 フロセミド、エタクリン酸など
鎮痛剤 アスピリン、フェンタニールなど
抗癌剤 シスプラチン、ナイトロジェンマスタードなど
抗結核剤 エタンブトール、イソニアジドなど

 一方、副作用として内耳障害(耳鳴り、めまい、難聴)、腎臓障害も広く知られている薬物です。様々な癌(ガン)に有効で、よく用いられている抗ガン剤のシスプラチンも耳毒性薬物の1つです。
 したがって、結核の治療を開始する前や癌に対する化学治療を開始する前には、必ず聴力検査を行っておく必要があります。治療開始後、定期的に聴力検査を行うことにより、薬物による難聴を早期に発見することができます。難聴が進行する可能性がある場合は、他の薬物で、もとの疾患を治療する工夫をします。
 解熱鎮痛剤であるアスピリンも難聴の原因となります。アスピリンを大量に内服すると、耳鳴(ジメイ:「耳鳴り」のこと)と難聴を起こすことがあります。しかし、その多くは一時的なもので、内服を中止すると症状も回復することが知られています。一時的な難聴を起こすメカニズムとして、蝸牛(カギュウ)にある外有毛細胞が障害されるためとされていますが、詳しいことはわかっていません。
 ループ利尿薬(尿を多く出す薬物)を使用すると、蝸牛(カギュウ)の血管条(ケッカンジョウ)が障害されて内リンパ液のイオンバランスがくずれ、難聴が起きることがあります。この難聴も、薬の使用を停止すれば回復しますが、上記のアミノグリコシド系抗生物質や抗ガン剤と併用した場合、これらの薬物による蝸牛障害を増強してしまいます。

蝸牛の構造

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◆「難聴の原因について」の記事一覧◆

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